黒歴史第一話 大学の入学式
遡ること四年前、大学の入学式がありました。
最強に陰キャな私は何の対策もせずに入学式に臨みました。
私の大学はそれなりに規模の大きいマンモス大学なので付属高校からのエスカレーター組は早速記念撮影していました。
私はそのキラキラ具合に目眩をしながら入学式が始まるのを待っていました。
私は地方出身者だったので高校の同級生はほとんどいませんでした。
数少ない高校の同級生にはコミュ障過ぎて事前に連絡することもできなかったので完全にボッチでした。
SNSで入学式より前に知り合いを作る作戦はそもそもSNSをしていませんでした。
会場の前のベンチでパンをかじりながら周りの笑顔を眺めていました。
かなりきもかった自信があります(笑)
実際に入学式が始まると足が太いチアリーディングが踊りだしたり、入学生代表が意識高い事を話していました。それを聞いていると後ろで会話が始まっていました。
「俺高校の時何々してたんだ」、「俺は何々サークル入ろうかな」
私は入学式の段階で完全に乗り遅れていたのかもしれません。
式典が終わると私は即座に会場から下宿先に直帰しました。
その夜、母に電話して早速ホームシックになっていました。
しかし、これは私の数多くある黒歴史のたった一ページに過ぎませんでした。
ご拝読ありがとうございます。