法学部自慢は危険!!(文系学部序列論争)
私は法学部を卒業しました。同学部の仲間の中には「法学部は他学部とは違うんだよ」という人も少なからず存在しました。
確かに一般的には法学部は文系学部の中では看板学部にする大学も多く存在します。
中年以上の方には「真面目で優秀だ」という評価をしてくれる事が多いです。
しかし、過去と現在では法学部の社会的な評価や立ち位置に大きな変化が起きています。
法学部であることを理由に同大学の他学部生徒に対して驕りたかぶった態度は時代錯誤なので控えましょう。
(「法学部は他学部とは違う」という発言については、法学部は他の文系学部より単位取得が難しいので、それを理由とした他学部に対する嫉妬、妬みが入ることで自分のほうが頑張っているというニュアンスを含んでいる点をご理解ください。)
ここからは具体的に法学部が他学部より優越していない点を挙げていきます。
1、単純に入学試験時の偏差値は他学部と変わらない。
大学の方針や歴史により違うので一概には言えませんが、現在の法学部は他の文系学部と入学試験で出される偏差値はほぼ同じです。(中央大学は別格です)
最近は国際系の学部に強いニーズが高いので偏差値では法学部<国際のことが多いと思います。
法学部の偏差値が低い(人気がない)理由は後述で解説させていただきます。
2、就職でも有利になる事はない
周りの就活状況を見ていても法学部だから他学部より明らかに優遇されている感じは見受けられませんでした。
法学部は潰しが利くとよく耳にしますが、そもそも学部卒レベルの知識では企業の法務課で即戦力で働くことはできません。民間就活に学部は関係ないと言えるでしょう。
公務員だと法学部は比較的有利だと思います。経済学部にも同様のことが言えますが科目の数などを比較すると法学部は公務員試験の筆記試験を突破するのにはより向いている、学部の勉強はそのまま活かせると言えます。
(友人に法学部以外でたくさんの人が公務員になっている人がいるので他学部の方でもご安心ください)
難しいテストを課されるわりには就職で有利にならないなら他学部で課外授業に励む学生が増えているのかもしれません。
3、司法試験や公務員の不人気
司法試験は旧司法試験から現在の試験制度になってからは法曹になるまでに多くの時間とお金を費やす必要が生じ、弁護士などは仕事がないというイメージから法学部を目指す人が減っている事情があります。
さらに公務員に関してもタイムリーな話で言うと森友学園問題など、過去から存在する官僚の職権乱用ともいえる多くの問題をマスコミが取り上げることで公務員に対する風当たりは年々厳しくなっています。
日本最高のエリートである国家総合職については東京大学の生徒は最終合格していても
民間の大企業を優先して大量の辞退者が発生しています。
(ちなみに東京大学法学部は三年次から始まる進振り制度でも定員割れが起きているそうです。)
いかがだったでしょうか、かなりネガティブな意見を多く出してしまいますが私は法学部でよかったと今は思います。
偏見かもしれませんがレポートと出席点で単位が与えられるくらいならテスト前だけでも勉強して講義の内容を理解する努力をしているほうが自分の中に残ると思うからです。
春から法学部で勉強される方は大変だと思いますが得ることも多いと思いますので頑張ってください。
人は努力するためにプライドは大事ですがそれをひけらかしてはいけません。
ご拝読ありがとうございました。